特定非営利活動法人 粋なまちづくり倶楽部
                               

「志らく四季の会」夏の部

らく太さん、絽の着物で登場。幕開けは「ちりとてちん」です。顔を真っ赤にしての奮闘でした。「酢豆腐」と同じ出典ですが、先の小さん師匠もこれで演じてたのは記憶に新しいところです。

元気な志ら乃さんの「蜘蛛駕篭」が続きます。先日のこと新宿歴史博物館で駕篭に乗ってみました。窮屈ですね。噺のように二人が入るのはとても無理で、どんなに軽い大人でも二人を担いで走ることは考えられません。昔とはいえ不思議な乗物があったもんです。

さあ、志らくさんです。「お化け長屋」をどんな味付けで聴かせてくれるか楽しみにしていました。長屋の差配と気の強い職人風の男とのやり取りが満場の爆笑を誘います。随所の演出は計算された緻密な工夫の上のものでしょうが、師匠の破天荒さには掛値無しの可笑し味が滲み出ています。

お仲入りのワインとチーズを楽しんで、トリは志らく師の「井戸の茶碗」。志ん朝さんも得意にしてた講談種ですね。裏住みの浪人千代田卜斎が幇間になると言いながら、「いよっ若旦那、憎いね」と武士の口調でやる場面に大笑い。ああいうちょっとしたくすぐりこそが落語の醍醐味なんです。それにしても屑屋さんもお侍も清廉潔白。自分たちの生活費や遊興費までも税金からくすねようとする、今どきの政治屋や公務員たちとは何という違いでしょう。先ずは今度の選挙で大きいお灸をすえてやらねば。

涼しい場内を出ると蒸し暑さを感じます。「志らく四季の会」では珍しい雨模様の晩でした。

2007/07/12 文・写真:神楽坂がん子


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